LPI試験対策シリーズ:Linux Essentialsの概要と試験対策を受講した感想

投稿者: | 2020-03-28

2020年3月28日(土)13:00からLPI日本支部が開催した「LPI試験対策シリーズ:Linux Essentialsの概要と試験対策」のWebinarの内容や受講して管理人が感じたこと、良さそうだなと思った点を掲載します。

LPIについて

・LPI日本支部

https://www.lpi.org/ja

皆さんご存知のLPIC等の資格の認定を行っている非営利組織です。 1999年10月25日にカナダで設立され、日本のLPICの認定を行っているLPI日本支部は2018年6月に設立されています。

Linux Essentialsとは

2018年にLPIC-1の前段階として、Linux初心者向けに新設された資格です。 Linuxのシステム管理や技術的な内容を中心としたLPICに対し、Linux Essentials はLPICを受験する前の入門やシステム管理以外でLinuxを使用する人向けとなっています。 WebinarではLinux Essentials は主に下記の方を対象にしているとのことです。

  • LPIC-1を受験する前段階の人
  • プログラマ(一般ユーザ)等、システム管理目的以外でLinuxを扱う人
  • エンジニアをまとめるマネージャー

また、資格の有効期限についてもLPICでは認定から5年という有効期限がありますが、Linux Essentials は有効期限が無いため、資格更新のために再受験や上位資格の受験を行わなくて良いとのことです。

試験内容について

Linux Essentials はシステム管理目的以外でLinuxを使用する人を対象としているため、コマンド等の技術的な内容は管理者権限を必要とするシステム管理のコマンドは除外され、一般ユーザとして使用する基本的な内容が中心となります。また、オープンソースの概念、GPL等のライセンスに関する内容、ビジネスモデル、 オープンソースの用語、有名なディストリビューションの特徴、ITリテラシ等、Linuxに関する知識的な内容が試験で問われます。

試験範囲については、LPIの下記サイトから確認できます。

・Linux Essentials 010試験

https://www.lpi.org/ja/our-certifications/exam-010-objectives

勉強方法

Webinarでは下記の3点が挙げられました。

  • さわって試す
  • オンライン教材
  • 書籍

■さわって試す

LPI日本支部の方もLinuxのコマンドについては実機で実際に手を動かして実行結果を確認してみることが一番だとおっしゃってました。管理人も同意します。余っているパソコンにLinuxをインストールするのも良いですが、余っているパソコンが無い場合にはVirtual box等の仮想環境にLinuxをインストールしたり安いVPSをレンタルするなどして、Linuxを触れる環境を作ると良いでしょう。

■オンライン教材

Linux Essentials のオンライン教材についても、最近少しずつ出てきています。LPICのWeb問題集でも有名なPing-tでもLinux Essentials の問題集がリリースされました。

■書籍

Webinarでは下記書籍が紹介されました。海外の書籍もあるようですが、当ブログでは日本語の書籍に絞っています。

・Linux Essentials 合格テキスト&問題集

https://pub.jmam.co.jp/book/b498565.html

・さわって学ぶLinux

https://www.amazon.co.jp/dp/4839969019/

・1週間でLPICの基礎が学べる本 第3版Linux

https://book.impress.co.jp/books/1119101009/

Coming Soon

Webinarの最後に、今後LPIが配信する認定試験についての最新情報がありました。

■BSDスペシャリスト

OpenBSD、FreeBSD、NetBSDのスキルを証明する認定試験とのことです。英語版は既にリリースされていますが、日本語版 については2020年夏から秋頃に リリースされるとのことです。Webinarの中では、PlayStation 4などの起動画面にBSDが使われている等のお話もありました。

■LPIC-3大幅改定/バージョンアップ

LPIC-3の試験範囲が大幅に変わるとのことです。

  • 300試験:Samba&FreeIPA(OpenLDAPが削除)
  • 303試験:セキュリティ
  • 304試験:廃止
  • 305試験:仮想化&コンテナ
  • 306試験:HA&HA Storage

新しい試験範囲については、2020年春/夏頃に配信されるとのことです。個人的には305試験が興味のある内容のため受けようと思っています。

■ユーザコミュニティ設立

WebinarでLPICを取得した後のことについても話がありました。本国からユーザコミュニティに力を入れて、と伝えられているとのことです。主な目的としては、LPICを取得したユーザから技術的なことや新しいトピック等を聞いて本国にフィードバックしたり、ユーザ同士で情報交換をしたりする場所にしたいとのことです。最近は新型肺炎の影響で中止になっていることが多いとのことですが、次回はOSC名古屋の後にユーザコミュニティの活動を予定しているそうです。

まとめ・感想

LPICの前段階の資格とされていますが、オープンソースの概念やライセンス、ビジネスモデル等の内容を学習できるのは非常に良いと思いました。コマンドについても基本的な内容でシステム管理系の深い部分までは問われないため、初めて受ける資格試験にしても敷居はそこまで高くないように感じました。これからLinuxに触れてみようとする人やプログラマ等の開発職で基本的なLinuxのコマンドや知識的なことを学びたい人、エンジニア職でIT系の資格が欲しいという人はLinux Essentials の勉強を検討してみると良いと思います。