Windows環境にVirtualBoxをインストールしCentOS8を導入する方法

投稿者: | 2020-04-01

今回はLinuxの勉強やソフトウェアの検証、ローカル開発環境、サーバの仮想化、業務環境等によく使われる有名なホスト型の仮想化ソフトウェア・VirtualBoxにCentOS8をインストールする手順について説明します。

VirtualBoxとは

VirtualBoxはOracleが提供しているオープンソースソフトウェアの仮想化製品です。主にLinux環境での勉強やローカル環境下の開発や検証、サーバの仮想化等の用途に使用されます。

仮想化製品の中では無料で使用できるため、手軽にインストールし様々なことを試せるのが魅力です。

仮想化・ホスト型とは

ダウンロードやインストールに入る前に、簡単に仮想化やハイパーバイザー型について触れます。

■仮想化とは

物理的に存在しないけど、あたかもその機器などがあるように振る舞うことです。例えば仮想サーバだと1台のサーバの上に複数台のサーバが動作しているイメージです。

■ホスト型とは

OS上で仮想化ソフトウェアを使用し、ソフトウェア上で仮想マシンを動作させる方式です。手軽に仮想化を行える反面、仮想マシンにアクセスするにはソフトウェアを動かしているホストを経由しなければいけないため、余計なオーバーヘッドがかかるデメリットもあります。

CentOS8のダウンロード

リンク先の「CentOS Linux DVD ISO」ボタンをクリックすると、ダウンロードのミラーリンクが表示されます。どれでも良いのでリンクをクリックすると、CentOS8のISOファイルのダウンロードが開始します。

VirtualBoxのダウンロード

・Oracle VM VirtualBox Downloads(2020/3/31時点の最新版は6.1.4)

https://www.oracle.com/jp/virtualization/technologies/vm/downloads/virtualbox-downloads.html

リンクをクリックすると、OSごとにインストーラへのリンクが表示されるため、インストールするOSのリンクをクリックします。今回はWindows環境へインストールするため、「Windows Installer」のリンクをクリックするとインストーラのダウンロードが開始します。

VirtualBoxのインストール

まず、インストールした「VirtualBox-6.1.4-136177-Win.exe」を管理者権限で実行します。下記画像が表示されるため、「Next」をクリックします。

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次にVirtualboxのインストール先、USB、ネットワークのインストールについて表示されます。インストール先を変更したい場合はLocationの「Browse」ボタンをクリックしインストール先を指定します。USB、ネットワークのサポートはデフォルト値で問題ないため「Next」をクリックします。

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次に、スタートメニュー、デスクトップアイコン、クイック起動バー、拡張子の登録を聞かれるため、必要に応じてチェックをつけ「Next」をクリックします。

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VirtualBox6.1.4の接続がリセットされ一時的にネットワークから切断されるという警告が出るため、問題なければ「Next」をクリックします。

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インストールの準備ができました、と表示されるため「Install」をクリックします。

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インストール完了後、VirtualBoxを起動するかどうかを聞かれるため、仮想マシン作成のためチェックをつけたままにし「Finish」をクリックします。

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仮想マシンの作成

VirtualBoxを起動すると管理コンソールが表示されるため、「新規(N)」をクリックします。(管理人の画面は既にいくつかVMを作成しているため表示がありますが、初回起動の際には何もない状態となります)

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仮想マシンのOSについて聞かれるため、名前のところに「cent」まで入力すると、自動的にRed Had系のOSを選択してくれます。

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※参考
今回はCentOSのマシンを選択していますが、タイプ部分を変更することでDebianやWindows、MacOS等の他のOSをインストールすることもできます。ただし、WindowsやMacOSをインストールする際はOSのライセンスも必要となります。

次に仮想マシンに設定するメモリを聞かれるため、必要に応じてメモリを設定します。今回は1GBで設定しておりますが、仮想マシンの処理等を早くしたい場合には、端末に負担がかからない程度でメモリを増やします。

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新しいハードディスクを作成するかどうか聞かれるため、初回であれば「仮想ハードディスクを作成する」を選択し「作成」をクリックします。既に作成済みの仮想ハードディスクを割り当てる場合は「すでにある仮想ハードディスクファイルを使用する」を選択し、作成済の仮想ハードディスクを設定後「作成」をクリックします。

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仮想ハードディスクのファイルタイプを聞かれるため、特にこだわりがなければ「VDI(VirtualBox Disk Image)」を選択肢「次へ」をクリックします。

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物理ハードディスクのサイズについて聞かれるため、使用した分大きくなる可変サイズか初めに指定したサイズとなる固定サイズかを選択し「次へ」をクリックします。

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仮想ハードディスクファイルの場所と仮想ハードディスクのサイズを聞かれるため設定し「作成」をクリックします。ここで設定したハードディスクのサイズが仮想環境でのおおよそのハードディスクのサイズとなります。色々なものをインストールする場合には少し多めに設定しておきます。

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「作成」をクリック後、最初の管理コンソール画面に作成した仮想マシンが表示されます。

仮想マシンにCentOS8をインストール

「仮想マシンの作成」で作成した仮想マシンを選択し、「設定(S)」をクリックします。

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設定画面で「ディスプレイ」を選択し、ビデオメモリー(M)の項目を「32MB」、表示倍率を「300%」、グラフィックコントローラーを「VMSVGA」にします。(VMSVGAを選択するとCentOS8インストール時に画面が少し見切れてしまいますが、ここでは気にせず進めてください)

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ディスプレイの設定が完了したら、設定画面を閉じ管理コンソールから仮想ホストをダブルクリックするか「起動(T)」をクリックします。

起動ハードディスクについて聞かれるため、ダウンロードしたCentOS8のISOファイルを指定し「起動」をクリックします。

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CentOS8のインストール画面が表示されるため、矢印キーで「Install CentOS Linux 8」を選択しエンターを押します。

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※参考
仮想マシンをクリックすると、仮想マシン内のマウスに移ります。もし端末にカーソルを戻したい場合には、キーボードの右「Ctrl」キーを押すと端末側の操作に戻ります。

※注意
Windowsのプログラムと機能でHyper-Vを有効にしていると、VirtualBoxの仮想ホスト起動時にエラーが表示されます。エラーが表示された場合には、「コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化」でHyper-Vのチェックを外し削除するとVirtualBoxが起動できるようになります。

CentOS8の言語設定を聞かれるため、インストールする言語を選択し「Continue」をクリックします(日本語を選択した場合、ボタンは「続行」になります)。以降のインストール手順は日本語を選択した場合で説明します。

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インストール概要画面が表示されたら、「ソフトウェアの選択(S)」をクリックします。

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今回は最小限のインストールを行うため「最小限のインストール」を選択し「完了(D)」をクリックします。

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インストール概要画面に戻りましたら「インストール先」をクリックします。 インストール先のディスクが選択されていることを確認したら「完了(D)」をクリックします。

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インストール概要画面に戻りましたら「ネットワークとホスト名(N)」をクリックします。Ethernetの右側のボタンをクリックし「オン」にします。ホスト名も変更できるため、任意のホスト名を命名し「完了(D)」をクリックします。

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インストール概要画面に戻りましたら、「インストールの開始(B)」をクリックします。インストールの開始後、rootのパスワードを設定する必要があるため、「rootパスワード(R)」をクリックします。

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パスワード入力画面でrootのパスワードを設定し「完了(D)」をクリックします。短すぎるパスワード、弱いパスワードを設定する場合は 「完了(D)」 を2回クリックします。

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rootパスワードの設定完了後、「ユーザーの作成(U)」をクリックし、一般ユーザの作成をします。

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インストールが完了すると、再起動を求められるため「再起動(R)」ボタンをクリックします。

※注意
仮想ホストの設定時にディスプレイでVMSVGA以外を設定した場合、インストール完了後、下記のように画面の表示され先に進めなくなります。下記の状態になった場合、一度仮想ホストを右上の「×」ボタンでシャットダウンします。

vbox_error

再起動後、一度仮想ホストを右上の「×」でシャットダウンします。シャットダウン後、設定画面を開き「ストレージ > コントローラー:IDE」に割り当てられているインストールメディアを右クリックし「割り当てを除去」をクリックします。コントローラー:IDEに何も割り当てられていない状態を確認し「OK」をクリックします。

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動作確認

仮想ホストを起動し、上の「CentOS Linux~(Core)」を選択します。

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ログイン画面が表示されればインストール完了です。あとはインストール時に作成したユーザーとパスワードでログインします。

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まとめ

VirtualBoxは手軽に使える仮想化製品ということで、OSのインストール手順や環境構築手順を知っておくとちょっとした検証や勉強等にも役立ちます。これから仮想化等を勉強していこうという人にもイメージを掴むにも良いので活用していきましょう。