ITIL 2011 Foundation を受験した感想

投稿者: | 2020-06-20

今回は管理人が6月19日(金)に受験したITIL Foundation 2011について、勉強方法や試験を受けた感想等について書いていきます。

ITILとは

ITIL (Information Technology Infrastructure Library)とは、1989年にイギリス政府によって公表されたITサービスマネージメントのベストプラクティスを体系的にまとめた書籍群のことです。

資格試験としては、ITサービス管理をメインとしたITIL v3(ITIL 2011)と、2019年に公表されたサービス管理から需要や価値の提供までをまとめたITIL v4の2つとなります。IT業界でITILと呼ばれると大体ITIL 2011を指していることが多いです。

試験機関・申し込み・受験料について

ITIL Foundationは複数の非営利団体が提供しており、日本では日本語試験を提供しているPeopleCert社のITIL Foundation 2011を受験するのが一般的です。

試験の申込みについては、プロメトリック株式会社かPearsonVUEから申し込むことができます。

・CBTによる資格試験の受験ならプロメトリック

http://www.prometric-jp.com/

・PearsonVUE

https://www.pearsonvue.co.jp/

受験料は43,890円となります。資格報奨金や会社が受験料を負担してくれる等でなければ少し大変な金額ですが、ITIL 2011 Foundationは他のベンダー資格等と違い1度合格すれば資格の失効がないため、最初の1回として投資するのも良いかと思います。

ITIL 2011 Foundationの教材・勉強方法について

管理人がITIL 2011 Foundation受験のために使用した教材は以下のとおりです。

・ITILファンデーション シラバス2011(翔泳社)

https://amzn.to/2BtmVQw

・Ping-t

https://ping-t.com/

ITILファンデーションの書籍で用語等の知識を覚えつつ、Ping-tで問題を解き間違えた問題は解説を読んで理解していく方法で勉強しました。

初めは似たような用語や流れを掴むのが大変でした。個人的にはただ用語の意味を詰め込むより、それぞれの用語の関係性を図で書いていくとイメージが掴みやすくなるかと思います。あと、書籍の巻末についている模試問題は実際の試験の形式と少し離れているため、無理にやる必要は無いかと思います。

勉強期間は1日に1.5~2時間程度の勉強を2週間続けたので大体20~30時間程度だったかと思います。書籍は3周程度、Ping-tは全部の問題を2周以上しました。実務で関連する業務を行っている方はもう少し少ない時間で大丈夫かもしれません。

試験について

試験の予約はPearsonVUEから予約を行いました。今回は平日に試験を予約したため、直前でもすんなり予約が取れました。

試験は都内某所のテストセンターにて受験しました。受付にて○○時から△△を予約している□□ですが、と受験の旨を伝えると、いつもの名前と認定団体を書く紙を渡され、記入後に身分証明書の確認を行い試験会場に入ります。

ITIL 2011 Foundationは試験時間60分、出題数は40問、合格するためには26問以上(65%以上)正解する必要があります。

問題の傾向としては、Ping-tで出題された感じの形式が多かった印象です。単純に用語の意味を答える問題から、複数の文章に対し何番と何番が正しいか、などが出題されました。引っかけ問題や重箱の隅をつつくような問題は特になく、用語の意味を理解していれば解ける問題が多かった印象です。

問題の日本語が若干怪しい部分がいくつかあったため、何問か迷うことはありました。また、CCNAやLPICのように日本語が怪しい場合に英語の原文を見るということができないため、書いてある日本語訳で答えないといけないのは改善してほしいと思いました。

試験自体は25分程度で一通り終わり、見直しを含めて30分程度で終了しました。きちんと勉強している人やCBT試験に慣れている人であればそこまで時間はかからないかと思います。

ITIL 2011 Foundationは試験終了後、画面に試験結果が表示されません。試験結果については受付で印刷された試験結果を渡されるため、そちらを見て初めて合格か不合格かがわかります。

試験結果

管理人の試験の結果は以下のとおりです。

試験 ITIL 2011 ファンデーション
得点 合格 Pass(36/40)
プラクティスとしてのサービスマネジメント 100%
ITILサービス・ライフサイクル 100%
一般的な概念と定義 83%
主要な原則とモデル 80%
プロセス 100%
機能 100%
役割 50%
技術とアーキテクチャ 0%

正解数を見る限り、100%ではないところは1問ずつ間違えていたと思われます。特定のセクションが一定の点数(割合)を超えないといけない試験ではないため、0%のセクションがあっても大丈夫でした。

ITILを勉強して良かったこと

ITサービスの設計から運用、継続的な改善、顧客やプロバイダ、サプライヤの流れがどのようになっているかを知ることができたのはとても良かったです。技術的なことは大事ですが、どのようにITサービスの戦略を決めて設計・構築・運用していくかというのを知ることで、ITサービス全体の管理や運用面を考えた設計・開発(構築)につなげられると思いました。

インフラ周りとしては、SLA等の非機能要件に関わる内容やシステムの運用・監視、インシデントへの対応、問題管理、サービスデスク等、実務でも関係のある知識を学べたことは良かったです。

これからITIL 2011 Foundationを受験する人へ

ITIL 2011 Foundationは用語の意味や関係性を覚えれば取得できる資格です。IT系の資格試験の導入としてもよく取り上げられるため、これからIT系の資格を取得していこうという方にも良いかと思います。

また、インフラエンジニアや社内SE、ヘルプデスク等、サービスの管理に携わる人には、ITILを意識したサービスの管理ができることのアピールとしても使うことができます。

ITサービスの管理に興味のある方や運用周りについて勉強してみたいという方は、ITILの勉強や資格取得をしてみると良いでしょう。