Windows 10にWSL2を導入しUbuntuを使用する方法

投稿者: | 2020-06-23

今回はWindows 10にWindows Subsystem for Linux(WSL2)を導入し、WSL上でUbuntuを使用する方法について説明します。

実施環境

ホストOS Windows 10 Pro
仮想マシンOS Ubuntu 20.04 LTS

Windows Subsystem for Linuxとは

Windows Subsystem for Linux(WSL)は、Windows 10上でLinuxを実行するための仕組みのことです。初めて導入されたのはバージョン1709で、今年のバージョン2004からWSL2という新しいバージョンが導入されました。

WSLはLinuxのシステムコールをWindows APIに変換しLinuxを実行するため、1台のPCでWindows 10とLinuxを同時に実行することができます。

Windows 10上でちょっとしたLinux環境を使いたい場合や、CLIのLinux開発環境を使いたい場合に手軽に使用できるのが特徴です。

前提条件

Window Subsystem for Linuxのバージョン2を使用するためには、Windows 10のバージョンが2004以上の必要があります。WSL2を使用したい方はWindows 10のバージョンを2004にアップデートしてください。

Windows Subsystem for Linuxおよび仮想マシンプラットフォームの有効化

初めに、Windowsの機能の有効化または無効化よりWindows Subsystem for Linuxと仮想マシンプラットフォームを有効にします。

コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化を開き、Windows Subsystem for LinuxとVirtual Machine Platform(仮想マシンプラットフォーム)にチェックを入れOKをクリックします。

有効化した後、端末の再起動を求められるため再起動します。

WSLで使用するOSのインストール

Windows Subsystem for Linuxと仮想マシンプラットフォームの有効にした後は、Windows Subsystem for Linuxで使用するOSをインストールします。今回はUbuntu 20.04 LTSを使用します。

Microsoft Storeを開き、検索窓に「Ubuntu」と入力し検索すると、Ubuntu 20.04 LTSが表示されます。Ubuntu 20.04 LTSをクリックし、Ubuntu 20.04 LTSのページが表示されたら「入手」をクリックしインストールします。

Ubuntu 20.04 LTSのインストール後、スタートメニューからUbuntu 20.04 LTSを起動します。初回起動時にUbuntuで使用するユーザー名とパスワードの入力を求められるため設定します。

また、この時設定したパスワードはsudoコマンドで使用するパスワードとなるため忘れないようにしてください。

既定のバージョンの設定、Ubuntuの起動

Ubuntuの設定後、WSL2を使用するため既定のバージョンを2にします。バージョンを変更するためにはPowerShellを開き以下のコマンドを入力します。変更後、バージョン確認のコマンドを実行し変更されたことを確認します。

・WSLの既定のバージョンを2に変更する
PS> wsl --set-default-version 2

・WSLのバージョンを確認する
PS> wsl -l -v
  NAME            STATE           VERSION
* Ubuntu-20.04    Running         2

※参考
WSLの既定のバージョン変更時に「カーネル コンポーネントの更新が必要です」というエラーが表示された場合、以下のページからWSL2のカーネルの最新版をダウンロードし適用してください。

・WSL 2 Linux カーネルの更新
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/wsl2-kernel

動作確認

PowerShellを開き、以下のコマンドを実行します。プロンプトがPowerShellからUbuntuに変更されたら成功です。

・WSL2でUbuntu 20.04を起動する
PS> wsl -d Ubuntu-20.04
testuser@hostname:/mnt/c/Users/hogehoge$

WSLでは、LinuxのファイルシステムとWindowsのドライブを行き来することができます。Windowsの各種ドライブは/mnt配下に設定されるため、各種ドライブに移動することでWindowsとLinuxのファイルの移動等を簡単に行うことができます。

注意事項

WSL2を使用するため、Windowsの機能の有効化または無効化で仮想マシンプラットフォームを有効化した後、VirtualBoxで仮想マシンが起動しなくなる現象を確認しています。VirtualBoxを使用したいという方は、WSLの検証後に仮想マシンプラットフォームを無効化に戻しておきましょう。